ひげ

先月は月曜日しか休日がなかったので、だいぶ毛髪が伸びてきた。ヘルメットをかぶって仕事をしている人間としては長髪は邪魔になるのである。

それで、久しぶりに髪を切りに行った。美容院ではなく理髪店である。美容院は顔剃りがないので敬遠しているのだ。ましてや顔剃りもシャンプーもない1000円カットなんかは絶対に行かない。行きたくはない。

美容院はスタッフも女性が多く、スタッフとの会話も楽しく、頭皮の扱いも丁寧なのであるが、眉毛がボーボーでも何もしてくれないし、襟足を剃ってくれることもない。ましてや、はみ出した鼻毛を切ってくれることは絶対にない。逆に綺麗なお姉さんに鼻毛を切ってもらったら恥ずかしくて仕方がない。そんなこんなで男性スタッフのいる理髪店に行くことにしているのである。

そして、この理髪店で、何よりも僕にとって大事なのが、顔剃り、つまりヒゲである。顔の頬や目の下にも剛毛が生えている僕にしたら理髪店での顔剃りは非常に重要である。

入浴時に髭を蒸らし、自分で五枚刃のカミソリでシェービングクリームで泡立てて剃っても、どうしてもキレイには剃れないのである。
しかしながら理髪店では、とてもスベスベに剃ってくれるので大好きなのである。
しかし、この理髪店での顔剃りにも問題がないわけではない。問題というのは耳毛を抜いてもらうことでもなければ耳掃除をしてもらうことでもない。

僕にとって一番、深刻な問題は理髪店での顔剃り後は、口の周りのヒゲが青く浮き上がってくることである。いわゆる青ヒゲである。このヒゲがあることで、今時流行らない昭和の顔になってしまうのだ。時代劇でサムライが頭を剃ると月代(さかやき)の部分が青くなっていたりするが、あんな感じの青さになるのである。理髪店ではヒゲを剃ることはサービスとしてやってもらえるけれど、ヒゲの脱毛は当然のことながらしてはもらえない。何か良い方法はないかと探していたら、コレが良さそうな感じである。

青髭 対策クリーム

東京出張

今月の末に予定している東京出張であるが家族のものには、誰にもまだ話していない。前回の関西出張のときは既に諦め顏であったが。今回はどうであろうか。また小言のひとつも言ってくるのであろうか。思えば新幹線が開通してから便利になったものである。かつては東京出張は飛行機で行くのがメインであった。この飛行機であるが、予定通りに飛ばないとか、雪で視界不良のため着陸出来ませんので羽田空港に引き返します。なんてアナウンスが流れたこともあった。出発したものを引き返されたら仕事の予定が全て狂ってしまう。新幹線の場合は、流石にそこまで酷いことにはならないであろう。冬の日本海側は大雪かもしれないが東京はカラカラの天気である。

雪がそれほど酷く降らない冬が当たり前になったのは何年前からだろうか。かつては日本海側、さらに昔は裏日本と呼ばれた地域では冬になると、一晩で子供の身長くらいの雪が積もるのは別段、珍しいことでも何でもなかった。一階の玄関は雪で塞がってドアも開かないので二階の窓から出入りするとか、積雪の重みで家屋が潰れた、なんて話もあった。雪の重みで家が潰れると困るので屋根から雪を降ろすなんてのは冬場の日常の光景としてあったものであった。雪国に住むものとしては道路などの積雪はない方が良いに決まっている。しかしながら、スキー場の経営などは大変ではないのであろうか。

それにしても、私の人生を通り過ぎて行った人の群れ。あの当時は濃密な関係であったかもしれない。しかしながら、今となっては何の関わりもない。火星の裏側に住んでいる生き物と同じく、私にとっては何の意味も持たない存在である。しかし、あの当時は、あの人々の群れとの関わりに意味を見いだそうとしていた。今になれば分かるが、自分以外の人間は放っておくより仕方ないのである。自分は全体の一部かもしれないが、自分が影響を及ぼせるのは自分のみである。他者は他者が影響を及ぼせば良いのである。このことに気付くまで結構な時間を必要としたものである。虚無主義こそが人生の正解なのではないのか。